2021/4/2
2月後半から4月中頃は私の仕事が一番忙しくなる時期。なかなかドライブにも出かけられずにいましたが、このたび、クルマの車内から一人でも写真撮影できるアイテムを手に入れたのです。
その性能を試したく、今回は往復でも15分弱の所にある「海が見えるダム・滝ダム」まで仕事の合間に、ちょっとドライブに行ってきました。ダムは山の中にあるのが普通ですよね。この滝ダムも山の中にあります。でも海が見えるのです。海が見えるダムは日本に数箇所しか無いそうです。ダムマニアの方はもちろん、そうではない方にも一見の価値はあると思いますよ。
実はこの滝ダム、私の営業や配達時のサボりスポット。いやいや、休憩所として活用しています。最近仕事が忙しく、なかなか休憩している暇も無かったので、2021年になってからは初めて訪れました。以前とちょっとだけ変わっていた所もありましたが、見慣れた風景はいつもと同じ。不思議と落ち着ける場所なのです。
ドライブ時の撮影問題も解決!?一人でも車内から撮影できるアイテムがこちら
私がドライブに行く時は写真撮影がセットになる場合が多いのです。同乗者がいる時は、「あの標識撮ってくれ、ここの風景もお願い」など、写真を写して欲しい場所を指定しています。ほとんどは嫁ちゃんが引き受けてくれるのですが、男には一人でドライブに行きたい時もあったりする訳で・・・。
一人でドライブに行く時の撮影は、いったんクルマを止めて安全な場所から撮影しています。しかし撮影のたびにクルマを止めていては、ドライブ本来の目的、クルマの運転を楽しむ事が半減してしまうなぁと感じていました。
今回、ついに一人でも車内から写真撮影が出来るアイテムを入手出来たのです。車内にスマホを固定できるアイテムと、リモートでスマホの撮影ボタンが押せるアイテムの二点。
写真1 これで車内にスマホを固定できる
一旦ダッシュボード上に取り付けようとしたのですが、私のクルマには吸盤で固定できず、フロントガラスに取り付けます。ここなら吸盤もしっかりと機能を果たしてくれました。そして実際にスマホを取り付けると、どうも角度が悪い。実際に走ってみると、けっこうブレる。色々試した結果がこちら。
写真2 結局ダッシュボードにテープで固定
微調整を繰り返しながら、古典的かつ確実な方法でベストな位置に配置しました。これで走行中もスマホを安定して固定できます。そしてもう一点、ハンドルを放さずリモートでカメラのシャッターを押せるアイテムがこちら
写真3 ブルートゥースでスマホのシャッターが押せます
実物はけっこう小さいので、これをハンドルにテープ等で括りつけておけば、走行中でもハンドルを放す事なく、安全に撮影が出来るようになりました。こちらは以前からネットで調べて気になっており、いずれ購入しようと思っていましたが、なんと地元の100円均一に300円で売っていました。二つのアイテム合わせて1,000円も掛かっておりません。
滝ダムに向けて出発。ちょっと遠回りしてみた
スマホも取り付け、リモートシャッターがちゃんと起動する事も確認し、いよいよ滝ダムに向けて出発します。普通のルートなら岩手県道7号線・久慈岩泉線を南下するのですが、それだと直ぐに到着してしまうので、ちょっと遠回りしてみました。
国道281号線から大川目町という所に向かいます。そこから一山越えて滝ダムに向かうルートです。それでも往復15分弱のホントにちょっとしたドライブ。
写真4 スマホ固定しているので、逆光だとこうなってしまう。細かい調整は出来ません。
大川目町に入ると間もなく「久慈琥珀博物館」の黄色い案内板が見えてくるので、その方面に進みます。ちなみに逆方向からでも案内板はしっかりと見えやすい所にあるので大丈夫ですよ。
写真5 この黄色い案内板が目印です
案内板に従って曲がるとすぐに、右手に久慈秋まつり「備前組」の山車小屋、正面に大川目公民館が見えてきました。久慈秋まつりは毎年9月中頃に開催され、8台のトランスフォームする山車が練り歩く壮大なお祭りですよ。2020年は残念ながら中止でしたが、今年はできるのか。まだ検討中みたいです。
写真6 備前組の山車小屋&大川目公民館
トランスフォームする山車?と気になった方、youtubeで「久慈秋まつり」で検索すれば動画も出てきますので、見てみて下さいね。
写真7 道が細くなり山道に入ります
写真8 以前は右側も杉林でしたが、いつの間にか伐採されていました。
下りに入ると直ぐに久慈琥珀博物館が見えてきました。大型連休には観光客でいっぱいになります。近年は恐竜の骨も発見され、地元新聞で大きく取り上げられていました。
写真9 一山越えると、久慈琥珀博物館です
博物館を過ぎると、だいぶ道が開けてきました。県道7号線に入り、滝ダムを目指してさらに進みます。
写真10 県道7号線に入り、再び山道を登ります
写真11 滝ダムが見えてきました。
山道を3分ほど登ると、滝ダムが見えてきます。少ないですが駐車場もあるので、そこにクルマを止めました。
滝ダム到着!
出発から10分弱で目的の滝ダムに到着。駐車場にクルマを止めます
写真13 滝ダム駐車場。数台先客がいました
昭和57年に完成した滝ダム。地盤検査等の結果、当初の建設予定地から大きくずれてしまった事もあり、完成までに11年もかかっています。当初の建設予定地が「滝」という地名だったため、滝ダムと名づけられたのですが、「小久慈」地区に建設地がずれてしまいした。でも名称だけは「滝ダム」のままにしたみたいです。
写真14 駐車場から見下ろすと、勢い良く水が流れ出ています。
水力発電も行われている滝ダム。環境に優しいクリーンエネルギーですね。この場所は4月中頃からダムの前に鯉のぼりが掛けられるのです。ダムは風が良く吹き抜けるので、鯉のぼりが泳ぐ姿が壮観ですよ。
駐車場でちょっとした変化に気が付きました。去年までは設置されていた自動販売機が無くなっているではありませんか!夏でもホットなコーヒーが売られている貴重な自販機で、よくそれを飲みながらサボって、いや、休憩していたのです。
写真15 案内パネルもあります。
ダム湖を利用した観光遊覧船は暖かくなって景観が良くなるまで休止中。久慈市唯一の温泉、べっぴんの湯は、なんと一昨年あたりから急激に湯量が少なくなり、こちらも休止中です。現在調査中みたいですが、早期の復帰が待ち遠しい。ローションが混じっているかのようなトロトロの泉質は、私もファンなのです。
写真16 トイレはダムの反対岸
海が見えるダム。としっかり明記されていますね。反対岸までダムの上を歩いてみました。
滝ダムから見える海。久慈湾が良く見える
4月初旬、肌寒く感じる中、滝ダムを歩いてみます。
写真17 反対岸まで一直線
この日は風がちょっと強めでした。余計にホットコーヒーが恋しくなりましたが、残念ながら今は手に入りません。
写真18 ダム上から上流側の風景
まだ山々は芽吹いていませんね。もっと暖かい季節になれば、深緑や紅葉がダム湖の水面に写って、とても綺麗なのです。
写真19メイン 滝ダムから見える久慈湾
写真だと良く見えないですが、肉眼だとちゃんと海だと分りますよ。海岸からの直線距離だと10㎞ほどでしょうか?海が見えるダムは全国的にも珍しいみたいですね。時々三脚に据えたカメラで、しっかり撮影している人も見かけます。
写真20 手すりには久慈湾に浮かぶ「牛島」の解説も張ってありました
ゆっくり歩いても3分ほどで反対岸に到着。トイレはまだ閉まっていました。こちらにはちょっとした休憩スペースや石碑なんかもあります。広葉樹もいっぱいありますので、見ごろは秋ですね。
写真21 反対岸の一角
写真22 反対岸から見る滝ダム上。滝ダム事務所も良く見えます
寒くなってきたので、そそくさと戻る事にしました。
写真23 ついでに滝ダム事務所前までいってみました
以前は記念スタンプが置いてある所までなら自由に入る事ができた事務所ですが、現在は感染症予防のため入り口は施錠されていました。張り紙を見ると、記念フォトフレームの貸し出しや「ダムカード」の配布はしてくれるみたいです。
私は特にダムマニアという訳ではありませんが、せっかくなので、ダムカードの入手を試みます。入り口脇にあるインターホンを押すと「はい、滝ダム事務所です」と太いおじさんの声。
私「ダムカードが欲しいです」
事務所側「何名様分でしょうか?」
私「あ、一人だけです」
事務所側「今行きます。少々お待ち下さい」
丁寧に対応してくれましたよ。程なく職員さんが出てきて、ダムカードとリーフレットを渡してくれました。ダムカード集めている方多いのですかね?稀に「友人から頼まれて来た」などと、数枚欲しがる方もいるそうですが、原則滝ダムを訪れた方に限り、一人1枚の配布です。
写真24 これが滝ダムのダムカードとリーフレット
写真25 裏側
ダムカードには表にダムの写真、裏側に詳しい情報が記載されています。「こだわり技術」という欄に「トラス構造のダム枠型」「横転式バケットによるコンクリート打設方式」などと書かれています。正直私には良く分りませんが、ダムマニアはこういう所に興奮するのでしょうか?
滝ダムからの帰り道
ダムカードもGETし、クルマに戻って再びスマホを固定します。帰り道は県道7号線を戻る事にしました。普通に走れば5分ほどで職場まで戻る事ができます。快調に走り、写真も撮れていましたが、固定していたスマホがちょっとすれてしまいました
写真26 ちょっとでもずれるとこうなります。
もちろん走行中なので直す事も出来ません。画角の半分をダッシュボードが占め、ピントもそちらに合っています。さすがにこれでは駄目ですね。そしてバッテリーの減りがハンパ無く早い。
まだまだ課題も多いですが、使っていくうちにコツも解ってくると思います。今後が楽しみなアイテムを手に入れて、ドライブの幅がひろがりを予感させてくれました。